自然素材の家のメンテナンス
これまで、何度も自然素材で建てる家の価値についてご紹介してきましたが、
なかには、「自然素材の良さはわかるけど、メンテナンスが大変でしょう?」
と思われている方も多いですよね。
しかし、実際には違います!
自然素材の中でも、無垢材は呼吸を続ける素材なので、しっかり乾燥させてあるものを使用したとしても年月と共にさらに乾燥していきますから、反りやひび割れが100%起こらないということはありません。
どんなに品質の高い無垢材を使ったとしても、反りやひび割れのリスクはあります。
さらに、色も経年変化して行きます。
築22年を超えた我が家の床
家族の成長とともに変化する色合いも味わい深いものです。
また、
無塗装の木は水や汚れが浸透しやすいので、水じみ・汚れ・黒ずみが付いた場合には、拭き取るのが少し難しくなります。
なので、雨や水がかかるような場所は木の防腐処理のために自然塗料での塗装をお奨めします。
逆に言うと水のかからない所は無塗装でも良いと思います。
ただ、木の保護のために、桐油や蜜蝋などで少しの油分を補ってあげた方がいいでしょう。
キズについては、小さなくぼみキズなら、湿った布を当ててアイロンを掛ければ、木が膨らんで治ります。
次に、漆喰壁ですが、ほとんど特別なお手入れの必要はありません。
漆喰はもともとアルカリ性であるため、静電気による埃がつきにくく、カビも生えにくい性質を持っています。
自然素材の壁には、漆喰のほかに珪藻土もあります。
うちは、築22年を超えましたが、珪藻土の壁は一部を除いて今も真っ白です。
一部というのは、電気スイッチの周りなど、日常的に良く手が触れる場所です。
そういったところは
ある程度黒ずんできます。
ですが、少しの汚れや黒ずみは、メラミンスポンジ(100均にもあります)を水にぬらしてこすれば落ちます。(漆喰でも珪藻土でも)
もっとしつこい汚れの場合にはサンドペーパーを使います。
それでも落ちない場合にはペースト状にした重曹を塗ってしばらく置くという方法もあります。
いずれにせよ、漆喰に関して言えば、汚れよりも欠けてしまうことの方が多いかも知れません。
うちでも、よ~く見なければわかりませんが、何か所か欠けてしまっています。
知らず知らず何かをぶつけてしまっているのかも知れませんね。
掃除機などをぶつけることが多いと思うので、床に近い部分まで漆喰の壁にするのはやめた方が良いかも・・・
こんなふうに、自然素材を使った家のメンテナンスが大変だというのは思い過ごしです。
ずぼらな私が、まあまあ綺麗なまま住み続けているのですから(笑)
R.