工務店で建てるバリアフリー住宅
近年、ユニバーサルデザインという言葉をよく耳にしませんか?
オリンピックに向け、道路標識などもユニバーサルデザインに変更されましたよね。
では、ユニバーサルデザインとバリアフリーってどう違うのでしょう?
国土交通省によると、
バリアフリーとは高齢者や障害者などが社会生活をしていくうえで障壁(バリア)となるものを除去(フリー)することを指しているのに対し、
ユニバーサルデザインとは、障害の有無、年齢、性別、人種などにかかわらず、多様な人々が利用しやすいよう、あらかじめ都市や生活環境をデザインする考え方であるということです。
注文住宅においては、多様な人々が使うというよりも、そこに住む人を対象とするため、多くの場合バリアフリーという言葉がつかわれます。
一般的に、若い世代で家を建てる時には、なかなかイメージしづらいかも知れませんが、バリアフリーの考え方は、高齢者や障害を持つ人達だけでなく、誰にでも当てはまる状況となり得るのです。
例えば、小さな子供や、妊婦の方がつまずかないように。
また、若者であってもケガや病気で車いすを使わざるを得ない状況が発生した際に移動しやすかったりなど、その利用価値には幅広いものがあります。
具体的には、第一に段差をなくすということ。
内閣府「平成22年度 高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果」
によると、高齢者の方の自宅内での転倒事故発生場所を見ると、庭に次いで「居間・茶の間・リビング」での事故が多くなっています。
そのほとんどが床で滑る、段差や出っ張りにつまずく、置いてあるものに引っかかるといった転倒によるものです。
室内を段差のないフラットな床にすることで、転倒などの事故のリスクは軽減することができます。
リビングと和室の段差をなくす
また、ドアも引き戸にすることで、間口が大きく開き、車椅子での移動も楽になりますし、子供の安全にもつながります。
開き戸
車椅子の方がいる場合(もしくは将来を考えて)には、キッチンや洗面台の高さや廊下の幅にも配慮が必要です。
車椅子でも使用できる造作キッチン
洗面台
他にも、トイレ、浴室、廊下などの手すりも必要ですが、これらは後から設置することも簡単です。
しかし、廊下の幅や玄関口をリフォームで広くするのは大変な工事が必要となります。
ですから、せっかく建てた家に出来るだけ長く、快適に住み続けることができるように、設計段階から将来のことも考えておくことが大切です。
さらに、家の中の温度差をなくすこともまた、バリアフリーの一環とされ、“温度のバリアフリー”とも呼ばれています。
住宅メーカーが提示するバリアフリーも、一般的なものであれば特別に坪単価が高くなるということはありませんが、身体のサイズやデザインの希望などを組み込んだ、標準以外の設備を作るのであれば、当然追加費用が発生します。
その点、工務店の注文住宅は全てがお施主様のオリジナル仕様となりますので、最初から、取捨選択して必要なものを予算内で作ることが可能です。
間取りにもゆとりを持たせ、「暮らし方の変化に応じて家も変化させることができる」
そんな家を建てませんか?
R.