窓の話
小さい頃、おとぎ話に出てくるような窓に憧れていました。
窓の外には森が広がり、白馬に乗った王子様が・・・(笑)
そもそも窓とは・・・
(社団法人 日本建築学会編『ガラス建築 意匠と機能の知識』株式会社学芸出版社より)
英語で窓を意味する “window” は、古代北欧語の “vindauga” に由来するという。
”vindauga” は “vindr” と “auga” からなり、それぞれ “wind” と “eye” を意味する語であり、直訳すれば「風」と「目」となる。
つまり、”window” は、風を入れたり明かりを入れたりするために壁にあけた穴に由来する。
日本の「まど」は、「ま」が「目」、「と」が「門」、つまり外を見る開口が語源であるという (中略) 説と、
柱と柱の「間」に「戸」をはめた「間戸」が語源という2つの説がある。
とされています。
どちらも、風や、明かりを室内に取り込んだり、外を見るためのものということですね。
確かに、窓を取り付け、開放することで、家の中に風の通り道ができ、窓は室内の採光にも大きな役割を持っています。
種類も以下の様にたくさんあります。
引き違い窓
- サイズが豊富(障子が3~4枚ある幅広タイプがあるタイプもあります)
- さまざまな部屋(場所)に取付けやすい
- 開き具合によって風通しが調整できる
片引き窓
- 庭やバルコニーに面した窓によく使われる
- 開閉操作をしやすくするハンドルや段差をなくすタイプなどバリアフリー対応が可能
上下スライド窓
- 窓の開き具合を好きな位置で固定できるので、風通しの調節ができる
- 欧米で普及している窓なので、洋風な住宅にぴったり👍
- 室内側から室外側のガラスの清掃が可能なものもある
折りたたみ窓
- 庭やテラスに面した窓に最適
- 開口を大きくとれる
すべり出し窓
- 室内側から室外側のガラスの清掃ができる
- 家の外側に沿って吹く風を室内に効果的に取り込める
・
オーニング窓(すべり出し窓を2~4つ縦に連結した窓です)
- 複数の窓を一つのハンドルで同時に開閉する
- 障子がひさし状になるので、小雨程度なら窓を開けて換気することができる
天窓
- 1日中日差しが入るので、明かり採りに最適
- 設置場所を工夫すれば家全体を有効に換気できる
FIX(はめ殺し窓)窓
- 眺望や採光のためによく使われることが多い
- 高所や床に近い位置にもよく使われる
- すっきりとした見た目で形の自由度が高く、デザイン性を重視する場合にも効果的
出窓
- お部屋を広く見せるのに有効
- 窓辺にものが置ける
- 弓形、台形、角型といった形状をえらべる
窓を付ける位置や高さで採光効果が変化し、お部屋の雰囲気が変わります。
例えば、高い位置の窓(ハイサイドライト)は部屋の奥まで光が入りやすくなり、部屋の表情を明るくします。
また、
低い位置の窓(ローサイドライト)は光を床に導いて室内に落ち着いた雰囲気をつくりだします。
家族が集まるリビングは明るく開放的な窓がお勧めです。
逆に、和室や寝室にはリラックスして落ち着けるような窓の種類や配置が良いのではないでしょうか。
以前のブログにも書きましたが、ピクチャーウインドウで借景するのもおしゃれです。(下記参照)
窓のフレームには樹脂製、木製、アルミ製、また、これらを組み合わせた複合サッシなどがあります。
もちろんガラスの種類もたくさんありますが・・・それはまた別の機会に^^
家を建てる時、窓を付ける位置やデザインなどでお部屋の雰囲気が大きく変わります。
お施主様の好みをお聞きしながら、ゆっくりじっくり一緒に決めていけたらと思っています。
R.