家の大きさや広さの話

家を建てようとするとき、大きさや広さはどうすればよいのか、また、何部屋くらい必要なのか・・・

迷われる方は多いのではないでしょうか。

 

土地や家の広さは「平米」や「」で表されますが、なかなかイメージし難いですよね。

どちらも面積の単位ですが、まずは家に関する「面積」の説明を少し・・・

 

≪敷地面積≫

土地の面積の事で、真上から見下ろして図った面積の事です。斜面や凹凸は入りません。

 

≪建築面積≫

水平投影面積や建坪ともいわれ、壁や柱に囲まれた部分を真上から見た時に外周から計算した面積の事です。

 

≪延べ床面積≫

各階の床面積をすべて足したものです。

 

≪施工面積≫

建築基準法で延べ床面積に含まれないバルコニーやロフト、玄関ポーチ一部のガレージなども含む面積の事です。

 

≪建ぺい率≫

敷地面積に対する建築面積の割合です。

建ぺい率は、それぞれの土地というよりも地域毎に定められているため、目的の土地が建ぺい率の上限が異なる地域にまたがっている場合があります。
そのような場合には、それぞれの面積の割合によって、建ぺい率が按分されます。

 

≪容積率≫

敷地面積に対する延べ床面積の割合です。

建ぺい率と同じく、容積率についても行政による制限があるため、「建築面積を抑えて、代わりに建物の背を高くする」ということはできません。

 

さて、マイホームの広さの話に戻ります。

 

国土交通省が「住生活基本計画における居住面積水準」として、

最低居住面積水準(最低限必要な住宅面積)および、誘導居住面積水準(理想的な住宅面積)を示しています。

 

それによると、4人家族である場合、

最低居住面積水準は

10㎡×4人+10㎡=50㎡

 

誘導居住面積水準は

20㎡×4人+15㎡=95㎡(都市居住型)

25㎡×4人+25㎡=125㎡(一般型:都市部以外や郊外)

 

となります。

しかし、

 

少し古いデータですが平成20年度の総務省による調査では、子育て世代で誘導居住面積水準を達成しているのは40.4%、大都市圏ではわずか35.5%でした。

 

これをみても、なかなか理想通りの広さの家を手に入れることは難しいようです。

 

でも、よく考えると家の価値って決して広さや大きさではありませんよね?

部屋数にもこだわる必要はありません。

 

どれだけ居心地が良いか、こだわりが詰まっているか、その家での暮らしを楽しむことができるか・・・そういうことこそ大切なのではないでしょうか。

 

小さな家はお掃除も楽だし、光熱費も抑えられます。家族との距離も近くいられます。

予算にもよりますが、家にかかるお金を抑えてその分インテリアや趣味に充てることもできます。

 

小さな家のデメリットを挙げるとすれば、広々とした開放感を得にくい。家具を置くとますます狭く感じる・・・

ということでしょうか。

 

でも、それは設計の工夫で解決できます。

 

これまでのブログにも書きましたが、間仕切りを極力少なくする。(もちろん必要な時には仕切れるように)

 

 

家具や通行の邪魔にならないような建具を選ぶ。

採光に適した大きな窓をとる。

吹き抜けを作って部屋の中を風が通るようにする。

リビング続きのウッドデッキで視野を広げる。

 

 

収納を工夫する。

などです。

 

 

 

家の中に自分のお気に入りの場所を創るというのも大切なことです。

お気に入りの場所があれば、我が家がどこより居心地よくなるはずです。

 

 

 

パルステージでは、お施主様それぞれみんなが「我が家が一番」と思えるような家づくりのお手伝いをさせていただきます。

 

R.