地球のため、家計のために出来ること -雨水利用始めませんか?ー
近年、地球温暖化に伴う気候変動の影響で、雨量が大きく変動しています。
大雨による被害も多く報告されていますが、一方で水の供給施設の整備が計画された時点に比べてその供給可能量の低下などの不安定要素が顕在化しているのも事実です。
つまり、
限りある水資源が有効に利用されていないということです?
国土交通省によれば、我が国の年間平均降水量は、世界(陸域)の年間平均降水量 の約2倍です。
しかし、一人当たりの年間降水総量でみると、我 が国は世界の約3分 の1程度しかありません。(人口に対しては少ないということです)
今後、水不足はどこか遠い国の話ではなく、私たちの身近な問題となるのではないでしょうか。?
では、日々の生活の中で私たちにできることは何でしょう?
一番身近な水源である雨水を利用することで、大きく見ると環境問題にも貢献できるのではないでしょうか。
生活用水として使用する水は必ずしも浄水でなければならないものばかりではありません。
通常、雑水(ぞうず)と呼ばれるもので、散水や洗車用水、トイレ用水、冷房用水、また、生活用水とはちょっと違いますが公園の噴水なども雑水で良いとされています。
雨水は、農業用の灌水や大きな施設(例えば東京ドームや学校、ホテル、市庁舎など)では利用されているところも多くあります。
最近では、一般家庭でもエコであるという点に加え、防災の観点からも雨水タンクを設置される方が増えています。
雨水利用システムのしくみ
一般家庭での主な用途は
≪花壇、庭木、家庭菜園の水やり≫
→水道水とは違い、雨水は塩素が含まれていないので、植物にやさしい。
≪打ち水≫
→気化熱が周囲を涼しくする。
≪車、アウトドア用品、ペット用品、庭まわりの洗浄≫
→水道代を気にせず使える。
≪トイレの洗浄水≫
→水道代が節約になる場合がある。(各市町村によって違います)
≪災害時や断水時の非常用生活用水として利用≫
→非常時には、飲料水は比較的確保しやすいが、トイレの洗浄など雑用水は確保が難しくなるため、あると安心。
などです。
雨水タンクにはいろいろな種類や大きさがありますが、家族構成や暮らし方によって必要とされる量も違うので、個々に応じたものを選ぶことが大切です。
また、自治体によっては助成制度もあります。
パルステージでは25年以上前から雨水利用システムを推奨しており、お施主様の中にも雨水利用システムを利用されている方が多くいらっしゃいます。
実際に、阪神淡路大震災の時に、とても助かったとの声が聞かれています。
雨水タンクを埋めているところ
庭の散水や洗車用の蛇口
一般水道と並んだ蛇口も
トイレの蛇口
実は我が家もこのウッドデッキの下に3トンの雨水がたまるようになっています。
(ここはタンクではなく貯水槽となっています。)
ガレージ下に埋めてある1.5トンのタンクと合わせると、合計4.5トンも貯めています。
なので、
年間を通して庭の散水やメダカの水槽の水換えなど、水道代を気にせずふんだんに使えています??
震災後、家を建てる時、絶対必要だと思ったものの一つです。
R.